『夢のような…』
夢を見てた。
恋い焦がれて心を焦がした。
届かない想いに泣いた。
くることのない未来を夢見て泣いていた。
叶わないと思ってた。
手に入らないと思ってた。
あんなに近付いたのに、遠のいて
あんなに遠のいたのに、今は近くにいる。
それも1番近く、隣で。
君の隣で。
いてもいいんだ。
君の隣に。
居場所にしていいんだ。
君の隣を。
近くにいるとホワッと滲みるそのロウソクのような優しさの
触れたら壊れてしまいそうなそのガラスのような繊細さの
陰りのあるような闇と冷徹な雰囲気に飲まれて霞んでしまっている消えそうな微笑の
朝の光に消えてしまいそうな儚さの
今現在の君を作り出したその実を知った。
あぁ、そうか。
だから今の君が生まれたんだね。
だから今の君が形成されたんだね。
もう辛さを背負わないで欲しい。
もう噛み締めて泣かないで欲しい。
思い出して辛くなる時は、隣にいさせてほしい。
不安にならないでほしい。
もう無理に奮い立たせて強がらないでほしい。
誰にも見せないで1人で溢した涙も心の痛みも追憶に沈めてしまったであろう心の声も
もう隠さないでほしい。
もっと、弱さを見せてほしい。
泣きたいことは一緒に隣で泣かせてほしい。
辛いことは一緒に隣で味わわせてほしい。
腹が立つことは一緒に隣で嘆き合わせてほしい。
それでいっぱい2人で泣いて噛み締めて嘆いて怒ったら腹が減ったなって気を紛らわせてケロッとした顔で一緒にご飯をたらふく食べよう。
くだらない会話でゲラゲラみっともなく腹抱えて目には涙浮かぶほど笑おう。
喧嘩したらとことん喧嘩してお互い大声張り合って罵り合おう。
こんなやつもう知らねーってなるくらい。
どっちかが家を飛び出しちゃったら、
どっちかが必ず迎えに行こう。
お互いのアラが出てきたらいっぱいイライラしていっぱい衝突しあって打開策も妥協案も
いっぱい話し合おう。
飽きるほどいろんな話をしよう。
腐る程だらしない2人を見せ合おう。
顔も見たくなくなるほど一緒にいよう。
お前なんか嫌いー!ってなったらちょっと
距離を置いてしばらくしたらちょっと寂しくなって、(自分も悪かったかなー?でも向こうも悪いじゃん!)とか色々心の中で葛藤してからちょっとだけ距離置いてるうちに顔が見たくなってしぶしぶバツが悪そうな顔しながら家に帰って玄関で謝って2人でプハッと笑い出しちゃって喧嘩してたことももうどうでも良くなっちゃって、そしたらまた仲直りして一緒にふざけ合っちゃってだらだらとソファで寛ごう。
いっぱいいろんなことをしよう、2人で。
いっぱいいろんなところへ行こう、2人で。
いっぱいいろんな思い出を紡ごう、2人で。
別れなんて、いつ来るかわからない。
でもそのことにフォーカスを当てなくていい。
いつ来るかわからないその時が来るまでは
互いが互いを大好きでいよう、信頼しあっていこう。
互いが互いを求めあって、尊重しあっていこう。
汚い部分も醜い部分もゆっくりとゆったりと
咀嚼して受け入れて楽しいことも嬉しいことも噛み締めよう。
死ぬために生きてるんだとか、
必ず終わりが来るだとか、
そんなわかりきった答えが出る前の間を埋めるのはいつだって君と僕だ。
出会うまでの君は、どんな人だった?
どんな生活でどんな生き方だった?
君の口から言うまでは聞かないでおこう。
いっぱい笑ってほしい
いっぱい幸せ感じてほしい
いっぱい安心してほしい
これからは
2人でいっぱいいっぱい
幸せになろう。
せっかく念願の初デートはこの最近の騒ぎのせいで動物園休園しちゃって行けないなんてほんとに勘弁してくれコロナちゃん。